メモの魔力の感想
こんばんは!
今日は話題の本、『メモの魔力』を読んでみての感想をお伝えしようと思います。
結論から言うと、読む前の予想を遥かに裏切られました。
メモの魔力と聞くと、その名の通りメモの効果やメリットについて学べることを期待して読み始めましたが、それだけではありませんでした。
その中でも、私が特に関心した部分を抜粋してお伝えできればと思います。
「ファクト→抽象化→転用」のフレームワーク
本書では、抽象化というフレーズが何度も出てきます。
どういうことかと言うと、メモを取るだけではメモの魔力は発揮できないということです。
メモを取るだけではただのインプットにしか過ぎず、そのインプットしたファクトから自らの気づきを抽象化することで価値が生まれると、前田さんは述べています。
私も本書を読み進めながらメモを取り、自分の考えを抽象化するよう意識しましたが、最初からそう簡単にはいきませんでした・・・
前田さんも言っていましたが、抽象化に気を取られすぎてメモを取ること自体挫折してしまっては困るので、私も最初はとにかく気になったところをメモすることだけを心掛けました。
そこから、可能な限り自分なりの気づきを自分なりの言葉で抽象化することに挑戦してみました。
結果的には、ただメモを取りながら読書をするより、圧倒的に記憶に残り、学びが多くなった気がします。
また、自分の中に生まれた考えを逃げずに言語化することで、自分が持つ考え方にも向き合えた気がします。
考え得るすべての夢を書き出してみる
私もよく"今年のやりたいことリスト"のように、自分がやりたいことを書き出すことは今までに何度かありました。
ですが、それは正直見られても恥ずかしくない内容、表面上のやりたいことしか書き出していなかったように思います。
本書では、人生に終わりがあるとしたらこれだけはやっておきたいと思うことをすべて書き出して、S~Cランクで優先順位をつけるよう勧めています。
大事なのは、誰にも見られないことを前提に書くことと、終わりを意識して書き出すことです。
誰にも見られないのだから何を書いても恥ずかしくもないし、終わりを意識することで自分の中での優先順位が明確になります。
また、見える化することでモチベーションもあがるし、やりたいことを実現するために具体的に何をすればいいか考えることもできます。
こうすることで、夢に曖昧さがなくなり、逃げ道がなくなると前田さんは述べています。
やりたいことを明確にし、そのために何をすればいいのか考えるためにも、やりたいことを書き出すのは重要だと気付きました。
ここでも、メモの効力が明確にされていますね。
「自分」とアポをとる
私が最も関心を持った内容、最後は”自分とアポをとる”です。
前田さんは、よく自分との約束をスケジュールに書いて自分と向き合う時間を作っているそうです。
たとえば、自問自答する、読書をする、一日の気付きを書く、など、緊急ではないけれど重要なものに向きあう時間を取っているそうです。
私はこの内容にすごく関心しました。
私は普段、この日は読書でもしようかな、と思っていても、友達から誘いを受けたりすると他人との時間を優先していました。
もちろん友人と過ごす時間は大好きだし、とても大切です。
ですが、友人との約束と同じように、自分との約束を守ることも大切だと気付きました。
この考えは今までに全くなかったので、とても関心しました。
私は最近、一日ほんの数分ですが、必ず一日の振り返りをする時間を作るようにしています。
こうすることで、自分の中のもやもやを書き出して少しすっきりしたり、次からこうしよう!などモチベーションに繋げたり、読み返すことでその時自分が何を考えていたのかが分かるようになりました。
前田さんも言っていましたが、未来で何がアイデアにつながるか今はわかりません。
また、今は自分の中に特別なアイデアも才能もありません。
ですが、日々のちょっとしたことを書き留めていくだけで、その経験が未来に生かせるかもしれないし、何より自分との向き合い方が今までより分かったような気がします。
些細なことかもしれませんが、自分との時間を作ることは最も重要なことだと今は思います。
自分との向き合い方が分からなければ、第三者との向き合い方なんてもっと分からないとも思います・・・
また、自分と向き合う上でも、メモが役に立ちます!
言ってしまえば、書き出すことで自分と会話しているようなものです。
私はまだ前田さんのようにメモを武器にできてはいないと思いますが、少なくともメモを取っていなかった頃よりは自分の意識に目を向けられるようになりました。
メモって単なるメモじゃない・・・と圧巻されるような一冊でした。
個人的な感想
最後に『メモの魔力』を読んでみての個人的な感想を書いておきます。
メモの大切さや、自分の考えを書き出すことの大切さがよく分かりました。
メモを取る目的は忘れないためだけだと思い込んでいましたが、アイデアを生み出すため、また頭にアイデアを生み出すためのスペースを作るためだという考えは自分にはなく、すごく納得しました。
ここからは少し私情を挟んだ話になりますが・・・
前田さんは幼い頃の辛い記憶を、「メモを取る」ことで乗り越えようとしていました。
(どういう意味?と思うかもしれませんが、読んでいただいたら納得していただけると思います。)
私は努力で運命に抗おうとする姿にとても感動しました。
私自身も幼い頃から家庭環境が複雑だったり、人を信用することができなくなってしまったり、悔しい思いをたくさんしてきました。
ですが、何方かと言うと、それを言い訳にして、仕方がないと諦めることで自分を守って、努力することから逃げてきた気がします。
この本を読んで、環境のせいにせず、むしろ逆境を”熱”に変えて、自分は絶対幸せになって見返してやるんだ!くらいの気持ちで努力することを忘れないようにしようと思えました。
人生を変えてくれた本を選ぶとしたら、私は間違いなく『メモの魔力』をその一冊に選びます。
今までどんな本を読んでも納得するだけで、実践したことはありませんでした。
この本は今日から実践できることばかりなのに、とても重要なことを教えてくれました。
それくらい、心を動かされる本でした。
皆さんも気になったら是非読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。